web制作にLightningを使うべき理由

ベクトル アドベントカレンダー 2022

この記事は「Vektor WordPress Solutions Advent Calendar 2022」の12月6日の記事になります。

前回の Yuko Toriyama さんの「WordPress フォトコントリビューターになろう!ベクトルでもフォトウォークをやってみた」とはうって変わって、初心者がLightningを使ってホームページ制作を受注している状況について、赤裸々に書きたいと思います。

私がweb制作を仕事にしようと決意したのは、2021年の9月でした。

記者・編集者として25年間勤めた朝日新聞社を、親の在宅介護の必要性などから早期定年退職し、自宅で起業して「アイデアニュース株式会社」を設立したのが2015年。WordPressで作ってもらったサイトに、ミュージカル俳優らに独自インタビューした記事を有料料会員限定で掲載するという事業は、年々右肩上がりに有料会員が増え、順調に成長していました。

本体のサイト「アイデアニュース」

しかし、コロナでミュージカル公演がゼロになるという全く想定していなかった状況に遭遇し、有料会員数は頭打ちとなり、コロナの影響が長引く中で、ミュージカル・インタビュー以外の事業を始める必要性が出てきたため、web制作に乗り出すことにしたのでした。

コロナ禍の中で、htmlとcssとJavaScriptのJの字ぐらいまでは独学で学んでいたのですが、自分で自在にサイトを作るというわけにはいかず、2021年9月にweb制作事業を始めた当初は、私が営業して受注した案件についてディレクションだけ行い、実際のコーディングは外注するという形態でスタートしました。

お客様の希望が二転三転するのにどう対応するか

その中で大変だなと思ったのは、お客様の希望が二転三転、四転五転することでした。これはお客様に問題があるのではなく、サイトづくりとはそういうものだと、自社の制作部サイトをスクラッチで作っていただきながら、実感しました。制作部で何をやるかまだ決まってないのに、サイトを作るってキツイですよね。

お客様は漠然と「こんなことをしたい」という想いは持っていても、それをwebサイトという形で具体化しようとすると、どんな機能があった方がいいのか、どんなデザインがいいのかなどについて明確な指針は持っておらず、いくらディレクションを重ねても、それが揺らぐのは仕方ないということを学びました。

外注のコーダーさんに「すみません。やっぱりこんな風に作り直してください」ということが何度も続くうちに「もっと仕様をキチンと決めてからコーディングを依頼しなければいけない」という想いとともに、「そもそも仕様を完全に決めてから発注するのではなく、あいまいなままサイトをまず作り、使いながら修正した方がいいのではないか」と思うようになりました。

究極の「css設計」は、独自のcssを書かないこと

その考えに拍車をかけたのは「css設計」の考え方です。誰が見てもわかりやすいcssをどのように書くか、その体裁などをめぐって長い議論やさまざまな説があり、誰が見てもパッと意味がわかるcssを書く必要があるという話です。

そして出会ったのがLightningでした。

Lightningは、パターン化されたノーコードツールとは違って、自由自在に形を変え、表示する内容を変え、サイトの構成を変え、エクスポートし、コピーを作り、引っ越しもできる。cssは使おうと思えば使えるけれども、使わなくてもほとんどのことができる。cssを全く書かなくてもデザインをどんどん変更できるということは、究極の「css設計」だと思いました。

先輩たちがLightningを使う理由がわかった

Lightningのことは、WordPress Meetup で知り合った長年webサイトを作る仕事をしている先輩の何人もから聞いていたのですが、実際にLightningを使ってみて、なぜ先輩たちがLightningを使うのかの理由がよくわかりました。

Lightningを使えば下層ぺージまで含めて、サイト全体を数日で完成させられます。実際、今回のアドベントカレンダーに記事を書き込むためにLightningで作った弊社の制作部のサイト(今、みなさまが見ているサイト)は、写真集めや記事4本の執筆も含めて、2日間で完成して公開しました(もちろん、現在も修正は重ねていますが)。

Lightningで作った制作部サイト

ベクトル社の皆さんは、みなさん本当にステキ

Lightningのもうひとつの良さは、Lightningを作っているVektor社の皆さまが、とてもフレンドリーでありながら、キッチリした仕事をされている点です。毎月1回は開催されているZoomでの学習会は、スタッフの皆さまの顔が見えて、和気あいあいと進行され、さまざま有益な情報を手にすることができます。

私は、ビジネスが成功する重要な要素のひとつは「気の合う人たちと一緒に仕事をすること」だと思っています。そして、その気の合う人たちとの間で、正当な形で利益を与え・与えられる関係を作れば、自然とビジネスは持続できると思っています。そして、ベクトル社の皆さんは飄々とした社長も、チャーミングな女性陣も、接していてとても気持ちのよいステキな方ばかりです。

1万円なんてタダ同然。ぜひ有料ライセンスを

Lightningは年間1万円ほどのライセンス料だけで有料機能が使えるので、1万円ぐらいを払っただけでこんな便利なサービスを、しかも日々カイゼンを重ねているサービスを受けられ、ひとつライセンスを購入しておけば、数多くのサイトを作って販売してもライセンス代は1個でいいので、費用対効果で言えばタダ同然のようにも思えます。だからこそweb制作会社の多くがLightningを使っているのだと実感しました。

そして、私はLightningを使ってから、2件の不動産関係業者のサイト作りなどを請け負うことができ、メンテナンスサポート料金も含めると100万円近い利益を上げることができました。web制作事業をスタートして間がないスタートアップの時期にLightningに出会えたことは、本当にラッキーだったと思います。

お客様のためにスクラッチよりLightningを

Lightningを使い始めたばかりのweb制作関係の知人から「顧客からLightningではなくオリジナリティーのあるサイトをスクラッチで作って欲しいと言われて、今回はLightningを使わないことになった」という話を聞いたことがありますが、それはとてももったいないことだなあと思っています。

スクラッチでガチガチに作ったサイトは、改修が非常に困難です。制作にもお金がかかりますがスクラッチのサイトだと、改修にも多くのお金がかかります。刻々と情勢が変わり、事業内容も刻々と変わって行くビジネスの世界で、改修がなかなかできないようなサイトを運用することは、非常にリスキーなことだと思います。Lightningよりスクラッチがいいのではなく、スクラッチよりLightningいいという想いをキチンと胸の中に抱いていれば、お客様がおかしなことを言ってきても対処できると思います。

実際、私が初めてLightningで作った建設会社のサイトでは、サイト公開後に空き室への入居者が次々と決まって満室となり、数千万円の中古分譲マンションも売れました。また、橋本が代表をつとめるミュージカルユニット「ミュージカル・バディーズ」のホームページも、公演の予約や受付、多言語展開で大活躍し、外国人を含む多くの方々に新作ミュージカルを観ていただくことができました。

Lightningで作ったサイトが、お客様の売上増や集客面で如実に効果を上げているのは、間違いありません。

アイデアニュース制作部、制作実績の一部

メンテナンスサポート中でどんどん修正する

私は契約時に、納品後の半年間は有料のメンテナンスサポートをつけることを必須とさせていただいています。納品して公開してからもサイトの修正をどんどん受け付ける。そしてサポートの中でWordPressの使い方や動画の撮影・編集方法、YouTubeチャンネルの使い方などを、毎月1回は必ずZoomで説明するようにさせていただいています。

バックアップ作成とプラグインの更新は毎月必ず1回は行って、もしphpエラーなどが発生したらプラグインを差し替えるなどの対応をしつつ、お客様にとって本当に役に立つサイトになるように修正を続け、そして、修正の仕方自体をお客様に覚えていただき、お客様が自在にサイトを改修しセキュリティーを保てるようになったら、メンテナンスサポートを終了させていただく。そんな形でサービスを展開しています。

下請けより、エンドユーザー直販が良い

web制作をはじめたばかりの方が、制作会社に連絡をとって、制作会社から仕事を請け負おうとするパターンがあり、弊社にもそのような方からの連絡がよくありますが、制作会社からコーディングの仕事を請け負うことは、あまりおススメしません。そもそも請け負うことが難しい上に、請け負うと無理難題を抱えて短時間に睡眠時間や本業や家事の時間を削って対応しなければならず、制作をやめてしまうというケースを多く見てきたからです。

エンドユーザーさんから直接サイト制作を受注してLightningで作れば、ゆったりとした時間の中で高単価の仕事を請け負うことができます。そして、受注する際にLightningを使うと声高に言う必要はなく、もし聞かれれば答えればいいというスタンスでのぞめばいいと思います。それは、Contact Formに何を使うかをいちいち説明しなくていいのと同じで、お客様が欲しいのは機能やデザインであって、それを作っているプラグインやテーマの種類に関心があるわけではないからです。

「エンドユーザー様の要望は全てLightningで叶えてみせる」という想いと根性さえあれば大丈夫で、Lightningでは絶対不可能なことを言ってきたら「それはできません」と答えれば問題ないと思います。まあ、プラグインを使えば不可能なことはほとんどないのがWordPressの世界ですが。

Lightningは、WordPress公式登録テーマ

Lightning以外にも、WordPress用のテーマはいろいろありますが、Lightningが優れていることのひとつは、Lightningが数々のチェックをクリアして「WordPress公式ディレクトリ」に登録されているテーマだということがあります。WordPress公式の厳しい審査を通過し、そのうえで日々カイゼンを続けていて、最新バージョンのWordPressに対応していることの安心感。さらにフォーラムなどが充実していて、何かあった時の対応がメチャメチャ早いことは、数あるテーマの中からLightningが選ばれる大きな理由のひとつになっています。

制作実績がまだ数件なのに長々と書いてしまい失礼しました。私と同じようにweb制作をはじめて間がない方々が、エンドユーザーさんに自信を持って「真っ当な」価格でサイトを制作を提供できるようになるための一助になれば幸いです。

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12月8日(木)は、ササキカオリさんが、「 Lightning でランディングページ(LP)を作ってみよう」を書いてくださいます。

アドベントカレンダーはどなたでも参加できます。プレゼントもあります!

Lightning購入のご検討は、こちらからどうぞ。ベクトル社のいろいろな商品が出ていますが、最新商品のオールインワン・ライセンス「Vektor Passport(アップデート期間1年)」9,900円(税込)を購入しておけば大丈夫です。第三世代の「Lightning G3 Pro Pack」を既に購入済の方は「Vektor Passport」を今すぐ購入する必要はなく、「Lightning G3 Pro Pack」のライセンスが切れるタイミングで「Vektor Passport」に乗り換えれば大丈夫とのことです。

ちなみに、私は「Lightning G3 Pro Pack」を購入した後、0円の「Lightning G3 Evergreen キット」を導入して企業サイトを作り、さらに歴史もののミュージカル関係のサイトを作るために和風サイトが簡単に作れる「Lightning G3 VEKUAN キット」(9,900円 税込)を購入して使っています。

Vektor WordPress Solutions | 株式会社ベクトル開発のWordPressテーマ・プラグイン・ライセンス販売サイト Vektor WordPress Solutions

人気国産テーマLightningのプロ機能や機能拡張プラグインVK Blocks Proなど、WordPressウェブ制作向けオールインワンライセンスの販売サイト